スザンヌ・ファレル5
スザンヌ・ファレルは、マカロワのようなアダージョでの優美なラインもゲルシー・カークランドのようなアレグロでの圧倒的なスピード、跳躍、テクニックも持ち合わせていませんでしたが、観ている者にそんな事など忘れさせてしまうくら...
スザンヌ・ファレルは、マカロワのようなアダージョでの優美なラインもゲルシー・カークランドのようなアレグロでの圧倒的なスピード、跳躍、テクニックも持ち合わせていませんでしたが、観ている者にそんな事など忘れさせてしまうくら...
スザンヌ・ファレルは、必ずしもバレリーナとして理想のプロポーションをしている訳ではありません。 もちろん、バランシンのミューズであった程ですから、細い事は確かに細いですし、十分に長く、美しい手足に恵まれてはいます。顔...
スザンヌ・ファレルは、ポール・ド・ブラ(腕の運び)だけではなく、そのポール・ド・テット(頭の運び)にも彼女ならではの表情を散りばめています。 例えばバランシンのツィガーヌでロマを踊っている時など、弦のつま弾き一つ...
初めてスザンヌ・ファレルのパフォーマンスを観たのは1970年代後半でした。バランシンのアポロでテルプシコレーを踊る彼女は、ある意味、人間とは思えないエネルギーを放っていました。 舞台の上のスザンヌ・ファレルからは世俗...
ジョージ・バランシンはもちろん、モーリス・ベジャールのミューズでもあったスザンヌ・ファレルは、その輝かしいキャリアを通して、オデットもジゼルもキトリもオーロラも踊る事無く一世を風靡した稀有なバレリーナです。 スザンヌ...
音楽はいつも私たちに寄り添い、導いてくれているとても心強い存在なのです。私たちがどんな状態であろうと、常に変わる事無く誠実に流れ続け、決してダンサーを裏切る事はありません。 そんな健気で愛溢れる音楽に対して私たちが出...
音楽も声。嬉しそうな声、悲しそうな声、柔らかい声、シャープな声、軽やかな声、ずっしりとした声、どこか懐かしい声。それぞれの曲や楽器が、表情豊かな声で常に私たちへ語り掛け、場合によってはその沈黙でステップの一歩いっぽを誘...
時には耳元で優しく囁き、時には一言だけぽつりと呟き、時には遠くから力強く呼びかけてくれる ー 音楽、それはダンサーにとって最も頼りになる美しき味方です。 音は振動であり、鼓動であり、呼吸です。音楽はそのエネルギーを空...
成功でも失敗でも、結果というものはたまたまその時点でそう解釈されるだけで、決して人生に於ける揺るぎない決定事項ではなく、本来は変化の一場面だと感じます。 加えて、その場面が象徴する真の意味も、自分の考え方次第でまった...
成功の後に更なる成功を重ねて行くという展開はあり得ますが、同時にそこから成功未満へと風向きが一変してしまう可能性も存在します。実際、成功体験そのものが大きければ大きいほど、それを上回る結果・成果を残し続ける事は、非常...