祈り2
お経を唱えている時や神社仏閣に参拝する時だけではなく、祈りという行為は人生の至る所に散らばっています。 「いただきます」はもちろん「行ってらっしゃい」や「お帰りなさい」も祈りのようなものです。 音楽を奏でている...
お経を唱えている時や神社仏閣に参拝する時だけではなく、祈りという行為は人生の至る所に散らばっています。 「いただきます」はもちろん「行ってらっしゃい」や「お帰りなさい」も祈りのようなものです。 音楽を奏でている...
私たちが祈る時、その祈りは誰へ、どこへ、そして何へ向かって行われているのでしょうか。 ある人にとっては「神」、ある人にとっては「宇宙」、ある人にとっては「霊」、ある人にとっては祈りの対象が組織のリーダーやグルかも知れ...
観客は、それが興奮でも癒しでも気分転換でも、何かしらパフォーマンスから「受け取りたい」と思って劇場へ足を運ぶのです。 相手の気持ちに応え、報いようとする日常の人間関係と同じように、パフォーマーもまたそこにいる観客とい...
劇場という「場」で、パフォーマーだけではなく音響、照明、セットなど、作品やショーを創り上げる過程に関わった一人ひとりの愛情と才能が溶け合い、響き合いながら舞台から放たれる時、そのエネルギーはライトが客席を撫で上げて行く...
芝居でもダンスでも、観客席の最後方の席で観ている人に届くようなパフォーマンスを心掛けると思いますが、これは物理的に遠い場所からも分かるように演じるという事ではなく、エネルギーというものは、本来、遠くへ延長されればされる...
観客という存在は、すべてのパフォーミング・アートにとって非常に重要です。その存在が秘めている力は、ある意味、劇場のキャパシティや装置のレベルよりも遥かに強力だと言えるでしょう。 それがダンスであれ演劇であれ演奏であれ...
踊りそのものが芽生え、開花し、消えて行く風景は、ステップを連ねる以前に音楽によって完璧に描き上げられています。 コリオグラファーの役目は、曲がすでに立ち上げている景色の一部として舞うダンサーに必要な鼓動や流れを、...
踊っている時こそが、一番鮮やかに音楽の生命を感じる瞬間です。踊る事によって初めて音楽を生きる事が出来る。踊っている自分と音楽を聴いている自分の間には隙間も境界線もなくなり、どこからどこまでがステップで、どこからどこまで...
スザンヌ・ファレルの魅力は、そのパフォーマンスの完成度にあるのではなく、彼女の完璧な不完全さにこそ宿っていると感じます。 形式的に合格点な美では無くても、スザンヌの踊りには音楽の中に自分自身を放り投げてしまう純粋...
もともとはスザンヌ・ファレルのために創られた作品を他のバレリーナが踊っている例として、ナタリア・マカロワが自身のDVDにも収録しているモーリス・ベジャールの「バッハのソナタ」があります。 デニス・ガニオをパートナー...