観客4

 観客は、それが興奮でも癒しでも気分転換でも、何かしらパフォーマンスから「受け取りたい」と思って劇場へ足を運ぶのです。

 相手の気持ちに応え、報いようとする日常の人間関係と同じように、パフォーマーもまたそこにいる観客という相手に、このひと時だけでも「いい気持ち」を届けたいと願い、舞台に立つのだと思います。

 観客という愛情が待っている場へ向かって、歌、演技、踊り、演奏を通して、心と身体で最高の愛情表現をする事こそがパフォーマーの使命であり、パフォーマンスというものの原点なのではないでしょうか。