観客3

 劇場という「場」で、パフォーマーだけではなく音響、照明、セットなど、作品やショーを創り上げる過程に関わった一人ひとりの愛情と才能が溶け合い、響き合いながら舞台から放たれる時、そのエネルギーはライトが客席を撫で上げて行くかのように広がります。
 
 そして、パフォーマーと観客が同じ光に包まれた時、初めてそこに「感動」という体験が生まれるのだと思います。

 「一人芝居」で感動を起こす事が出来る一方、大人数のキャストで大掛かりなショーを披露したとしても、そのエネルギーに愛情がなければ、人数分の力を反映・増幅させる事は出来ないでしょう。