祈り3

 祈りによって真っ先に変わるものは「自分」です。

 なぜなら、祈りのモチベーションが「変化を起こす」事にあるとしたら、その変化のために必要なのは自分自身の中でこれまでとは違う何かが起こるという事だからです。

 現状を好転させるため或いはより穏やかな気持ちで受け入れられるようにするために、自らの思考、言動、行動を観察し、自分次第で変える事が出来るものに心して臨む ー それこそが祈りに等しいエネルギーとなり、試練や困難と向き合う自分の在り方に光を灯してくれるのではないでしょうか。
 例えば仏教が説く「自灯明」も、このような考え方に近いような気がします。

 何の自覚がなかったとしても、私たちは、日々、宗教や信仰を超越した部分で祈りを捧げているのです。

 祈りを特別な行為として自分の外に位置付けるのではなく、祈りもまた胸の鼓動や血液の流れや呼吸と同じように、いつもそこに存在している愛溢れる自分の「精神」として経験すれば、いつしか私たちは祈りそのものになる事が出来るのかも知れません。