マスネ タイスの瞑想曲

 バレエがお好きな方にはお馴染みのオペラ「タイス」からの間奏曲。今回はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のベルリンフィル版で踊りました。

 修道士アタナエルの説得で改心する娼婦タイスですが、結局、アタナエルは自分が求めていたのは娼婦のタイスだったという現実を己の肉体に思い知らされます。

 男は一人の女の中に「聖母」と「娼婦」を求める ― 身勝手極まりないのですが、とてもユング的で「性」というエネルギーから逃れる事は難しい「生」を感じさせる切ない物語です。