死の舞踏 サン=サーンス

 一年の終わりに要らないものを振るい落とす儀式として踊ったサン=サーンスの「死の舞踏」。

 マエストロ・ホロヴィッツが奏でる研ぎ澄まされた音の一つ一つが、過ぎ去った場面をかき消しながら新鮮で美しい空白を広げてくれているようで、踊り終わると心も身体もすっかり清められた気分。

 ダンスはカタルシスでもあるのだと改めて実感しました。