ルクレール ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.9-No. 3

 催眠をかけられているような気分になるダビッド・オイストラフの至高の演奏に導かれ、2023年最後の作品をジャン・マリー=ルクレールの曲で振り付けました。

 霧に包まれ、混沌とした冬景色の中で踊っていると、ヴァイオリンの音が肌に触れては溶け、次第に自分自身の振動と融合して行く感覚に包まれます。

 今年一年、美しい音楽と素晴らしい音楽家たちが広げてくれた沢山の絶景に感謝しながら、今、自分が立っている場所で心静かに踊る夜です。