クロワゼならではの絞られ、上昇するシルエットを踊るためには、トルソーを骨盤から引っ張り抜くように旋回させる事が必要です。
肋骨全体を客席方向へ捻り、客席側の体側は収縮させ、逆に舞台奥側の体はさらにストレッチを効かせると、胸は上がり、肩は下がり、首は伸び、頭は自然にクロワゼの景色を捉える方向へと導かれます。
ちなみにこの観客とのコンタクトを意識した上半身の操作は、バランシン・テクニックにおいてはさらに強調され、結果、美しくカットされたクリスタルのような輝きが、舞台上のダンサーから観客へと放たれるのです。