チャイコフスキー 子守歌 Op.16-1

 スラヴァが語りかけるように歌うチャイコフスキーの「子守歌」。  チャイコフスキーらしい物悲しさと純真さが彼の清らかな声に運ばれて、静かな冬の空気の中で繊細に震えているような感じがする曲です。  踊っているうちに心が澄ん...

花~すべての人の心に花を~ 

 数多くのアーティストに歌い続けられている喜納昌吉さん作詞・作曲の「花」。  夏川りみさんヴァージョンは、オープニング部分のアカペラが静かに響く非常に印象的な仕上がりとなっています。  有機的な動きと流れを大切にしながら...

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番ハ短調Op.13

 One&Onlyと言えるグレン・グールド版ベートーヴェンのピアノソナタ第8番で幕を開けたクールバレエの2024年。  思考が邪魔をする事を許さないグールドのマジカルな演奏に操られて、まっさらな空間に身体全体で「祈り」を...

ルクレール ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.9-No. 3

 催眠をかけられているような気分になるダビッド・オイストラフの至高の演奏に導かれ、2023年最後の作品をジャン・マリー=ルクレールの曲で振り付けました。  霧に包まれ、混沌とした冬景色の中で踊っていると、ヴァイオリンの音...

死の舞踏 サン=サーンス

 一年の終わりに要らないものを振るい落とす儀式として踊ったサン=サーンスの「死の舞踏」。  マエストロ・ホロヴィッツが奏でる研ぎ澄まされた音の一つ一つが、過ぎ去った場面をかき消しながら新鮮で美しい空白を広げてくれているよ...