芝居でもダンスでも、観客席の最後方の席で観ている人に届くようなパフォーマンスを心掛けると思いますが、これは物理的に遠い場所からも分かるように演じるという事ではなく、エネルギーというものは、本来、遠くへ延長されればされるほど増幅する性質を持っているからだと思います。
パフォーマーの言葉や表情など、ステージに近い席の方がもちろん「捉えやすい」という事は分かりますが、これはあくまで音声のボリュームや身体の眺めという観点からに過ぎません。
パフォーマンスのエッセンスを波動として捉えた場合、そのインパクトは物理的に近距離であればより感じやすくなるというような単純な現象ではないのです。