イメージの力3

 スタニスラフスキー・システムは、ロシアのコンスタンティン・スタニスラフスキーによって開発・提唱されたものですが、演劇におけるリハーサルのあり方や役作りへの取り組み方などに非常に大きな影響を与え、米国でもニューヨークのアクターズ・スタジオで行われていたリー・ストラスバーグによる指導で加速的に広がって行きました。
 
 ちなみにアクターズ・スタジオ出身者には、ジェームズ・ディーン、モンゴメリー・クリフト、ポール・ニューマン、マーロン・ブランドという錚々たるハリウッドのレジェンド、そして現在も活躍を続けているアル・パチーノ、ロバート・デニーロ、ジェーン・フォンダ、ダイアン・キートンなど、多くの素晴らしい表現者がいます。
 
 実はあのマリリン・モンローもリー・ストラスバーグから直々にこのメソッドに基づいた演技指導を受けており、当時、世間が彼女に貼り付けてしまっていたセックス・シンボルというイメージとは裏腹に、演じるという事と真摯に向き合っていたようです。
 彼女を熱心に指導したリー・ストラスバーグも、自分が教えた数多くの生徒の中で最も才能があると感じたのはマーロン・ブランドとマリリン・モンローだったと語っています。