出来なくてもいい5

 成功でも失敗でも、結果というものはたまたまその時点でそう解釈されるだけで、決して人生に於ける揺るぎない決定事項ではなく、本来は変化の一場面だと感じます。
 加えて、その場面が象徴する真の意味も、自分の考え方次第でまったく違うものになってしまう「揺らぎ」を持っているのです。

 その失敗を経験したからこそ、腹を括り、それまでになかったレベルの決意や信念を持って力強く前へ進んで行く自分が生まれる - 理論や想像ではなく、まさに自らの心と身体で体験し、学び、いつの間にか成長した自分へと鍛え上げられてしまう。

 失敗という出来事は、理由があってその時点では失敗の顔をしているだけで、少し遠ざかってから眺めると、実は想定外の祝福なのかも知れません。