バレエだけではなく芸術全般に言える事ですが、生まれたものが「正しい」とか「間違っていない」という「正解」の判定には意味がありません。
例えPas(ステップ)を忘れたりEnchainement(コンビネーション)の順番を間違ってしまったりしたとしても、そのハプニングが美しければそれでいいのです。
変な言い方かも知れませんが、美しく間違えればそこには美が誕生しているわけですから、ミスがないけれども美しいとは言えないパフォーマンスより、遥かにその芸術的価値は高いと言えます。
美はすべての価値判断や基準を超えて、ただそこに圧倒的な説得力を持って佇むのです。