赤とんぼ
まだ3歳だった私を優しく抱いて、夕焼け空を舞う赤とんぼを眺めながら大好きな祖母は言いました。 「とんぼの背中には旅立った大事な人達が乗っている」と。 おそらく私にとって、人生で初めて言葉と心と情景が繋がった瞬間でし...
まだ3歳だった私を優しく抱いて、夕焼け空を舞う赤とんぼを眺めながら大好きな祖母は言いました。 「とんぼの背中には旅立った大事な人達が乗っている」と。 おそらく私にとって、人生で初めて言葉と心と情景が繋がった瞬間でし...
愛しい人は常に近くて遠い。 天国までは何マイルくらいあるのだろう – そう考えてしまう時があります。 例えどんなに遠くても、いつかまた、きっと…
非常に美しい手に祝福された角野隼斗さんが奏でるショパンの「ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11」。 角野さんならではの透明感が清らかな風のように場を包み、踊っている時も静かな集中力を保たせてくれます。 ショパンと角野隼...
子供の頃は永遠のように思えた夏ですが、今では「あっという間に過ぎて行く季節」という印象です。 夏はとても不思議な力を秘めていて、夏が終わった後の自分は夏が始まる前の自分とは何かが変わっているような気がします。 太陽...
甘美な微熱のようなこの調べは、非常にトウに響きます。耀きが静かにフェードアウトしていく夏の宵、まだ熱がこもっている空気に気持ち良く寄りかかりながら踊りました。
青江三奈さん、藤圭子さん、ちあきなおみさん、八代亜紀さんなど、素晴らしい歌手の方々が歌われている「星の流れに」ですが、菊池章子さんのオリジナル・ヴァージョンはこの曲が大ヒットした時の社会の雰囲気を圧倒的な説得力で表現し...
故国を目指す船の上、涙を波に託して流れのままに辿り着いた風景に、一体、どれだけの悲しみと苦しみが溢れていたのか想像する事すら出来ません。 命で命を繋いで下さった方々に、哀悼の意と心からの感謝を込めて。
ひまわりを気高く照らして日は沈む
果たせなかった約束は、夏空を流れる雲のように浮かんでは消える。 この旅の終わりに始まる新しい旅の絶景の中で、必ずあなたを抱きしめていたい。
人生には努力などでは太刀打ち出来ない個人の意志を遥かに超えた展開があると感じます。 過去にも未来にもとらわれず「今という定め」を受け入れ、流れに身を委ね、ひたすら自らの魂の旅を信じてこの一日だけを生きる事にしか「自由...