スザンヌ・ファレル2
初めてスザンヌ・ファレルのパフォーマンスを観たのは1970年代後半でした。バランシンのアポロでテルプシコレーを踊る彼女は、ある意味、人間とは思えないエネルギーを放っていました。 舞台の上のスザンヌ・ファレルからは世俗...
初めてスザンヌ・ファレルのパフォーマンスを観たのは1970年代後半でした。バランシンのアポロでテルプシコレーを踊る彼女は、ある意味、人間とは思えないエネルギーを放っていました。 舞台の上のスザンヌ・ファレルからは世俗...
ジョージ・バランシンはもちろん、モーリス・ベジャールのミューズでもあったスザンヌ・ファレルは、その輝かしいキャリアを通して、オデットもジゼルもキトリもオーロラも踊る事無く一世を風靡した稀有なバレリーナです。 スザンヌ...
音楽はいつも私たちに寄り添い、導いてくれているとても心強い存在なのです。私たちがどんな状態であろうと、常に変わる事無く誠実に流れ続け、決してダンサーを裏切る事はありません。 そんな健気で愛溢れる音楽に対して私たちが出...
音楽も声。嬉しそうな声、悲しそうな声、柔らかい声、シャープな声、軽やかな声、ずっしりとした声、どこか懐かしい声。それぞれの曲や楽器が、表情豊かな声で常に私たちへ語り掛け、場合によってはその沈黙でステップの一歩いっぽを誘...
時には耳元で優しく囁き、時には一言だけぽつりと呟き、時には遠くから力強く呼びかけてくれる ー 音楽、それはダンサーにとって最も頼りになる美しき味方です。 音は振動であり、鼓動であり、呼吸です。音楽はそのエネルギーを空...
ジャン=マリー・ルクレールの音楽を初めて聴いた時、素直に身体が踊り出しました。それはとてもじっと座って鑑賞出来るような旋律ではなく、非常にストレートに心に飛び込んで来て、あっという間に身体の隅々まで響き渡るようなエネル...
成功でも失敗でも、結果というものはたまたまその時点でそう解釈されるだけで、決して人生に於ける揺るぎない決定事項ではなく、本来は変化の一場面だと感じます。 加えて、その場面が象徴する真の意味も、自分の考え方次第でまった...
成功の後に更なる成功を重ねて行くという展開はあり得ますが、同時にそこから成功未満へと風向きが一変してしまう可能性も存在します。実際、成功体験そのものが大きければ大きいほど、それを上回る結果・成果を残し続ける事は、非常...
何かが上手く行かなかった時、未来の事を考えてしまうと前向きな気持ちになるのは難しいと思います。 だとしたら、過去を思い返してみてはどうでしょう。あの時、あの事、あの人 ー 願いが叶わなかった経験こそが、逆に可能にして...
失敗したからと言って自分が失敗になる訳ではないですし、負けたからと言って自分イコール敗北者を意味する訳でもありません。 試合に負けても、試験に落ちても、好きな人にふられても、それは私たちが劣った自分へ格下げされた...