マンツーマンレッスンで踊ったビゼーのカルメン。ポアント・ワークにぴったりな曲のエネルギーに導かれ、トウで音楽を奏で、上半身でPasを歌い上げるイメージで振り付けました。
トウシューズのプラットフォームと床の触れ合い方に重点を置いて、自分の力だけでポアントに立つのではなく、床もシューズも一緒になって立たせてくれる感覚をインプットした時間です。
もうこの瞬間はポアントに上がり切るしかない – そういう場面を音楽の流れの中で体感し、必要とされるテクニックを理解しながら身体に刷り込む。そして、その過程を行き当たりばったりではなく体系的かつ論理的に学ぶ事が、大人がポアント・ワークを効率的に習得するためにはとても大切になります。
曲だけではなく、ちゃんと床も捉える事が出来た時のダンサーの笑顔は、本当に美しいと改めて感じた幸せな夜です。