ドミトリ・ショスタコーヴィチが映画のために作曲した組曲「馬あぶ」からの「ロマンス」。ちなみに「馬あぶ」は映画の主人公のニックネームです。
私自身はこの映画を観た事がないので、実際「ロマンス」がどのようなシーンで流れていたのかは分かりませんが、生理的に心地よく、とても美しい旋律です。
一度聴くと強く印象に残る曲ですから、そういう意味ではサウンドトラックとしてぴったりだと言えます。
振付家ジョージ・バランシンはサーカスのための踊りも振り付けましたが、ショスタコーヴィチも映画音楽を沢山残しています。
形式やジャンルに拘ることなく純粋にエンターテイメントを追求した天才二人には、ジャズの影響も含め、多くの素晴らしい共通点があるのです。
音楽もダンスも日常の営みでは得る事が難しい「快感」を体験させてくれるからこそ、時代や国境を越えて人々を魅了するのでしょう。