大地から湧き上がってくるパワーを足の裏から息を吸うイメージで取り込むと、丹田(臍下三寸)に満ち溢れたエネルギーは解き放たれ、身体の隅々まで送られて行きます。
腹圧で大地を踏みしめれば、下半身全体が段階的に引き締まる過程で膝下が伸び、内腿は中心軸へと向かって集まります。
上半身も骨盤から引き抜かれる感覚を持ちながらストレッチされ、このプリエからの上昇場面を正直に踊る事で、体幹は固まる事なく適度に束ねられるのです。
身体全体が、力ではなく「並び」と「流れ」によって纏められ、その結果、大地(床)との繋がりを失う事なく、自然な揺らぎに抗わない「そよぎ続ける」安定感(バランス)が生まれます。