セルゲイ・プロコフィエフのマスターピース「ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調作品80」。
偉大な作曲家自身がこの作品を捧げたダビッド・オイストラフによる哀愁溢れる演奏は、何度聴いても深く感動します。
「墓場を吹き抜ける風のように」- これは リハーサルの際、プロコフィエフがオイストラフに伝えたイメージです。
ちなみにプロコフィエフの葬儀では、オイストラフがこの作品をライヴ演奏しています。
私もこの美しい曲に送られて旅立ちたいのですが、天涯孤独の身では無縁仏となる事が確実かつ葬儀などもないでしょうから、せめて最後の瞬間に天使たちが第1楽章の数小節だけでも奏でてくれれば幸せです。