滝廉太郎作曲・武島羽衣作詞の「花」。

 「春のうららの隅田川」という歌詞で始まるこの歌は、昔も今もあらゆる世代にとって馴染みのある調べではないでしょうか。

 子供の頃、隅田川を見た事がなかった私はイマジネーションの中でその風景を眺めていました。大人になってから偶然にも隅田川の近くに住む事になり、春夏秋冬の川の表情を楽しむ幸運に恵まれたのですが、やはり春の隅田川はこの歌とセットになっている気がします。

 川沿いを散歩する時、必ず心の中から浮かび上がり、優しく流れる愛すべき唱歌です。